三尻こども園は昭和31年、初代園長浅見一郎(故)により40人1学級で三尻幼稚部として開園しました。その後も地元に根づき、地域の皆様から愛されて発展し、平成20年4月より幼稚部と保育部の機能をあわせもった(幼稚部型)認定こども園になりました。そして平成27年4月からは子ども・子育て支援制度による幼保連携型認定こども園として現在に至ります。
昭和31年の創立当初より「明るく素直で元気な子の育成」を教育目標に、9,000余名の卒園生を送り出してきました。保育内容は教育・保育要領をバランスよく網羅し、0歳児から年長児まで発達に応じた多様な経験ができるよう組み立てられています。また、2歳児から3歳児への移行については、保育から教育への流れを円滑に進めることに重点を置いています。併設する子育て支援センターにはわんぱく広場もあり、四季折々の自然を感じながらのびのびと体を動かし遊ぶことができます。その園庭には畑や田んぼがあり、園児たちが様々な作物を育て、収穫し、調理して食べる活動も行っています。
施設関係者評価(PDF)
わたしたち三尻こども園は昭和31年の創立以来、「あかるくすなおでげんきな子」を育てることを理念に歩んでまいりました。これまで9千名を超える卒園児を地域へ送り出し、多くのご家庭に支えられながら今日を迎えております。
子どもは遊びや生活の中で多くのことを学びます。ほんものの自然に触れ、たくさんの友達や大人と関わることは心と体の土台を育て、やがて豊かな人間性や想像力につながっていきます。本園では園庭の畑や田んぼでの体験、地域の小中学校との交流、多くの大人の優しいまなざしの中で一人ひとりがのびやかに安心して成長できる環境づくりを大切にしています。
また、幼稚部・保育部、両方の機能を備えた幼保連携型認定こども園として、目まぐるしく変化する社会の中で、子育ての多様なニーズに応える体制を整えています。ご家庭と園が力を合わせ、子どもたちが安心して未来へはばたけるよう、教職員一同、温かく、誠実に寄り添ってまいります。
これからも地域に根差し、こどもたちの可能性を最大限に引き出せる園であり続けられるよう、子どもたちが笑顔で未来へ羽ばたけるよう、努めてまいります。
浅見学園 理事長
時田 泰忠
落ち着いてゆっくり絵本を楽しめる広くて暖かい絵本の部屋があります。絵本は園児にとって欠かせないものです。想像力が膨らみ、いろいろな事に興味が湧くようになります。言葉を覚えて豊かな表現力が身に付きます。色彩豊かな絵を見て、自分なりにきれいなものや美しいものを感じます。物語に感動してその世界に陶酔し、自分も物語の主人公となり心を動かしたりします。善悪について自分なりに思いを巡らせたり、相手の立場に立ってみたりします。それを繰り返して相手を思いやる気持ちが育ちます。また、親自身も読み聞かせをすることにより子どもとの距離が縮まり、子育てが楽しくなり子どもが愛おしくなります。三尻こども園では本の貸し出しもしているのでいろいろな絵本を子どもと楽しむことができます。
設立当初から子どもたちを見守り続けている銀杏の大木をはじめ、とちのきやプラタナスなどいろいろな木々のある広々とした園庭やきんかん、柿、ザクロ、みかんや梅など果実のなる木が多くあるわんぱく広場では、毎日子どもたちの笑い声が聞こえてきます。春には芽生えたばかりの葉っぱの鮮やかな緑に感動し、夏にはその大きな葉っぱの木陰の下で涼しさを感じながらおしゃべりをします。秋になると木々の葉が様々に色づきひらひらと舞い落ちるさまを見たり、園庭いっぱいに広がり絨毯のようになった落ち葉で思い思いに遊びを展開させます。そして冬になり、葉っぱを落とした木々の下でさんさんと降り注ぐ太陽の光をからだいっぱいに浴びながら寒さに負けずに遊びます。
三尻こども園には年少、年中、年長の3学年ともに5クラスずつあります。少子化と言われている昨今、これだけたくさんの人と触れ合う機会があるこども園もなかなかありません。多くのお友だちとふれ合い、遊び、学び合い、時にはけんかをすることもあります。いろいろな事を吸収し、発達につなげることができるこの時期にこうしたたくさんの経験をすることは子どもたちを自然と大きくしてくれます。そして今後の社会生活で大きな壁にぶつかっても立ち向かっていける人間力が身につくと信じています。三尻こども園で友だちをたくさん作って、笑って泣いて、走って転んで、たくさんの思い出を作ってください。
三尻こども園のわんぱく広場には田んぼも畑もあります。冬にはじゃがいもを植えます。春にはさつまいもの苗を植え、夏には田植えをします。さつまいもの苗を植えるころにじゃがいも掘りをします。秋にはさつまいも、お米の収穫です。稲刈りだけでなく脱穀精米もします。自分たちで植え、育て、収穫した米や野菜をカレーにしたり、焚火で焼き芋、おにぎりを握ったり、芋煮会でみそ汁に入れて食べます。食物を自分で植えるところから食べるところまで経験することによって、食べ物への感謝が生まれます。感謝が生まれると好き嫌いが少なくなりいっぱい食べるようになります。いっぱい食べると体が強くなります。体が強くなると自信が生まれます。自信が生まれるといろいろなことにチャレンジするようになります。三尻こども園の子ども達は普段できない体験をたくさんして強くなっていきます。
三尻こども園は大好きな子どもたちと一緒に成長していける明るく元気な先生方がそろっています。保護者の方々からも先生が優しい、温かいと言っていただきます。それは先生方が子どものことを第一に考え、寄り添い、常に前向きで、日々子どもたちと接する中でも保育について学び続けているプロ集団だからです。三尻こども園はそんな先生方が自慢です。
幼児教育保育無償化が始まり、子育ての経済的な負担は軽減されました。それでも、働いているとお迎えが間に合わないので希望する教育を受けさせてあげられないご家庭があります。そんな働いているパパ・ママでも子どもを幼稚部に通わせることができる、幼稚部教育を受けさせられる、それがこども園です。保育部の保育機能と幼稚部の教育機能を併せもった万能型施設がこども園なのです。三尻こども園は三尻幼稚部としての長い歴史がありましたが、いろいろなご家庭のさまざまなニーズに応えていきたいとの考えから、平成20年4月からこども園として認可を受け、こども園として子どもたちを受け入れています。
目まぐるしく変化し、大人でさえついていけないような世界で生きていくためには、人との関わり方がより重要になってくると思います。その関わりを円滑にするのは自分自身です。三尻こども園では「明るく素直で元気な子の育成」をモットーに掲げて、そんな世界を力強く切り拓いていく一歩を踏み出せるように、子ども達に寄り添っていきたいと考えています。